今回はトルコ航空のビジネスクラス体験記をお届けします。「普通の人が知っている都市でトルコ航空が行けない都市がない」といわれるくらい、トルコ航空の就航都市は多いことで有名です。そのハブ空港であるイスタンブール国際空港は、24時間365日大勢の人が利用しています。今回は成田空港からイスタンブールまでのトルコ航空ビジネスクラス体験記をお届けします。
スターアライアンス専用ターミナルへ
トルコ航空は、ANAと同じスターアライアンスメンバーなので、成田空港第1ターミナルの南ウィングへ向かいます。先日、成田空港南ウィングは、大規模なチェックインカウンターのリニューアルが行われました。これまでA列はスターアライアンスゴールド専用デスクでしたが、それが廃止され、現在はビジネスクラスカウンターをスターアライアンスゴールドの方も使うようになっています(実はこれまでも両方使えたのですが)。ファーストクラス・ANAダイヤモンドメンバーはこれまで通り、Zの専用チェックインカウンターを利用できます。
今回はトルコ航空のビジネスクラスカウンターでチェックインを行い、GOLD TRACKからセキュリティーを通過します。
ANAラウンジで出発までのひと時
ラウンジはスターアライアンスなのでANAラウンジをいつもどおり利用します。ラウンジに向かう途中にトルコ航空の機材に遭遇。今回利用する機材ではないので、到着機だと思われます。
ゲートすぐ近くのANAラウンジへ。
ドリンクと軽くフードを取って、シャワーへ向かいます。
少し待ちましたが、問題なくシャワーブースへ。夜便ではここでシャワーを浴びて、軽く着替えて搭乗します。あと各種アメニティ類で必要なものもこちらでもらっていきます。ちなみに、たまにシャワーブースがいっぱいのときがありますが、アメニティはANAラウンジのスタッフの方にお願いすればいただくことができます。
いよいよ搭乗します。
座席は2-3-2。とにかく足元が広い
トルコ航空のビジネスクラスは、2-3-2の配列。ANAのANA BUSINESS STAGGEREDのような全席通路タイプではなく、一般並びのです。足元に箱があるのでここに荷物を収納します。ディスプレイは大きいのですが、かなり遠いです(苦笑)そのぶん足元が広いという事なのですが。座席周りには必要なものはすべて揃っています。電源、USBポート、小物入れなどなど。
雑誌類のチェック
雑誌類もチェック。Skylifeという雑誌に加えて、免税品案内、それからエンターテーメント案内です。免税品には冷蔵庫や洗濯機もあるようです(どのくらい買う人がいるのかわかりませんが・・・)
アメニティはCERRUTI 1881
アメニティは、パリに本店があるCERRUTI 1881。まず気になるのがこのシール。
実はこれを座席に貼っておくと、食事の時に起こしてくれたり、無視して寝かしてくれたりしてくれます。その他には、レッグウォーマー・アイマスク、保湿クリーム、ハンドクリーム、耳栓、クシ、歯ブラシセット、靴ベラが入っていました。
ウェルカムドリンクをもらって、出発までのひと時を待ちます。
今回の機材は機内WIFIも利用可能。そしてなんとビジネスクラスの人は無料で利用することができます。
離陸したらすぐに座席にクッション(フルフラットにするとちょっとしたマットレスになるもの)をつけに来てくれました。深夜便のため、機内食を食べずに寝る人にも対応したサービスのようです。
そうこうしているうちに、お待ちかねの食事の時間です。
フライングシェフの登場!1人1人に細かくサーブ
さてトルコ航空は、なんといっても機内食が有名です。国際線便には「フライングシェフ」という専門の調理スタッフが同乗し、食事周りのさまざまなサービスを行ってくれます。まずはドリンクメニューを見てみます。
ワインは、白赤のみならず、シャンパン、ロゼワイン、ポートワインまでも準備されています。それ以外のアルコール類はウィスキー、日本酒、ビールなど。ソフトドリンクは概ねすべて揃っていますが、トルココーヒーなるものもあるようです。また紅茶も多くの種類が準備されていますし、自家製のアイスティーも。
そしてフードメニューがこちら。メインの料理はお魚とお肉から選びます。今回はお肉をチョイスしました。
メニューの中に紙がもう1つ。これはホテルのルームサービスのように、選んだものを到着前の朝食として持ってきてくれるサービスです。今回はスムージーと洋食をお願いしました。
まず運ばれてきたのがお寿司!なぜお寿司なのかわかりませんが、前菜のような意味合いなのだと思います。
そしてそのあとにナッツとシャンパン。お水もいただきました。パンはバスケットから選びますが、今回は1種類だけ。
その後前菜とメインをいただきます。すべての食事はワゴンに乗って運ばれてくるので、これがもっと欲しいとか、スープはいらないとか、そのような要望にもすべて答えてくれます。
そしてデザートと食後の飲み物はフライングシェフが全席1つ1つまわってアレンジしてくれました。今回はティラミスとバニラアイスをいただきます。
食事が終わると、少しだけ仕事をして明日に備えます。フルフラットなので自宅と同じようにしっかり睡眠を取ることができます。ビジネスクラスはこれが一番のポイントだと思います。
朝食、そしてイスタンブールへ
目覚めたら、すぐにお願いしてたスムージーをCAの方が持ってきてくれました。イスタンブールまでは残り2時間ほどです。お願いしていた朝食もオーダーどおりに持ってきてもらいました。
身なりを整えて、降りる準備をしたところで、最後にGODIVAのチョコをいただきました。
トルコ航空はワクワクと遊びごごろが満載
イスタンブールまで約12時間。トルコ航空での初めてのフライトでしたが、概ね快適なフライトでした。実は座席のテーブルが出てこなかったり(別の座席に移りました)、隣の人はUSB充電がうまくされなかったりと、機材周りでのトラブルはありましたが、幸いにも大きな問題にはなりませんでした。一方で、食事のときに1人1人の要望にあわせて盛り付けをしたり、内容を変えたりしていたからか、少しCAの方のドタバタ感は否めませんでした。そのあたりのホスピタリティは、やはり日本の航空会社は世界でもトップクラスだと思います。
一方で、トルコ航空で一番良かったポイントは、1つ1つの細部にまでデザイン性が取り入れられている事だと思います。食器やトレー、機内のバー、そして何度も登場するワゴン、コーヒーポットやディーポットなど、目につく1つ1つのものが美しいものばかりでした。たしかに効率を求めると日系航空会社のようなもののほうがいいのかもしれませんが、せっかくの食事なんだから楽しんでもらおうという心意気は、トルコ航空からのほうが感じ取ることができました。たしかに、日本のビジネスホテルのように、すべてにおいて最高の機能性を求めるなら日系航空会社のほうがいいかもしれませんが、1つ1つにワクワクと遊びごごろがあるトルコ航空は、また乗ってみたいなと思わせてくれます。
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