「スターアライアンス・ゴールド」サービス完全ガイド (2017-2018更新)

この連載では、ANAを筆頭にシンガポール航空、ユナイテッド航空、ルフトハンザなどが加盟するスターアライアンスの上級会員「スターアライアンスゴールド」について徹底解説していきます

航空連合とは?

航空会社を運営のは大変なことです。国際線を就航する場合は、様々なサービスを世界各国で提供する必要があるわけですが、それらすべてのサービスを自社だけで賄うと大変膨大な手間がかかります。そこで、世界の航空会社は、各社で提携を進めて、たとえば整備拠点やカウンター業務などをお互いに融通しあったり、顧客サービスではマイレージを共通にしたり、ラウンジを共用にしたりして、コストを抑えながらより良いサービスを提供できるような環境を作って来ました。

このようにして、世界の航空会社は連携をしていき、いまでは主に3つの大規模なグループ(航空連合(アライアンス))が生まれました。それが「ワンワールド」「スカイチーム」そして「スターアライアンス」です。

スターアライアンスとは?

3つの航空連合(アライアンス)うちでもっとも歴史が古く、最大のグループが「スターアライアンス」です。日系航空会社ではANA、その他にユナイテッド航空、ルフトハンザ、シンガポール航空、タイ国際航空など、現在30社弱が加盟しています。

スターアライアンスのもっとも大きな特徴の1つは、スターアライアンス専用ターミナルにあります。たとえば成田空港では、第一ターミナル南ウィングは原則スターアライアンスの専用ターミナルとなっています。ここにスターアライアンス加盟の航空会社のカウンターやサービス、すべての機能を集結することで、たとえば乗り継ぎ時の時間短縮や、ラウンジの充実、共通カウンターの設置など、高品質なサービスの提供を可能にしています。成田空港以外にも、韓国の仁川国際空港やシンガポールのチャンギ空港、ロンドンのヒースロー空港やパリのシャルル・ド・ゴール空港などで、この1つのターミナルの中にアライアンス加盟のカウンターをすべて集結するという戦略が取られています。

同じアライアンスの航空会社に乗るメリットは?

皆さんが飛行機に乗るときに、多くの方はマイレージを貯めていると思います。ANAであれば「ANAマイレージクラブ」JALであれば、「JALマイレージバンク」などがこれらにあたります。原則マイレージは自社の飛行機に乗ったときにしか貯まりません。たとえばJALに乗っても「ANAマイレージクラブ」は貯まらないし、JALに乗っても「ANAマイレージクラブ」を貯めることはできません。また、ANAのマイルを利用してJALの飛行機に乗ったり、JALのマイルを使ってANAの飛行機に乗ることもできません。

しかし、同じアライアンスであれば、実は他社便に乗ってもマイレージを貯めたり使ったりすることができます。シンガポール航空の飛行機に乗ってANAのマイルを貯めたり、ユナイテッド航空に乗ってシンガポール航空のマイルを貯めたりすることができるわけです。マイルを利用する場合も、たとえばANAの特典航空券は満席でも、同じアライアンスのユナイテッド航空に空席があれば、ANAのマイルを使ってユナイテッド航空の特典航空券をもらうことも可能です。

スターアライアンス・ゴールドメンバーってなに?

多くの航空会社では、たくさん飛行機を利用する人たちに向けた会員ステータス制度を設けています。たとえばANAでは、年間3万プレミアムポイントになると、自動的に「ANAブロンズメンバー」に、5万プレミアムポイントになると「ANAプラチナメンバー」に、10万プレミアムポイントになると「ANAダイヤモンドメンバー」になることができます。それぞれのメンバーには様々な特典が用意されていて、より快適に飛行機を利用することができるようになっています。

ここで問題になるのが、先ほど説明したアライアンスです。たとえばANAのプラチナ会員に相当するステータスを持っているシンガポール航空の上級会員がいるとします。その人が、普段はシンガポール航空に乗っていても、たまたま日本でANAに乗るときには、アライアンスの強みを生かしてやはりANAのプラチナ会員並の待遇を与えたいわけです。しかしもともと別々に作られた各航空会社の会員制度を横で繋げるのは大変です。そこで各アライアンスは、航空会社のステータスを横でつなぐための名前、つまり「このステータスをあなたが普段使っている航空会社で持っていたら、私たちのアライアンスでは共通してこのようなサービスを提供しますよ」という権利を作りました。これが「スターアライアンスステータス」であり、その最上級が「スターアライアンスゴールド」なのです。たとえばANAであれば「プラチナ」、「ダイヤモンド」、「SFC会員」がスターアライアンスゴールドの対象となります。シンガポール航空であれば「クリスフライヤープログラム」の「エリートゴールド」がスターアライアンスゴールドの対象という具合です。

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